シューマン:子供の情景
ホロヴィッツ(ウラディミール) ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル ホロヴィッツ(ウラディミール)
夢幻の森へと誘うホロヴィッツのシューマン
キラリと光るものがあるシューマンのピアノ曲のなかでも、殊に美しい輝きを放つ名曲「トロイメライ」。この曲のたゆたい、夢のかなたへと運ばれてゆくような風情を、ホロヴィッツほど情感豊かに表現できるピアニストもいないのではないか。と、そんな気にさせてくれる演奏がいいですね。ホロヴィッツの「トロイメライ」、絶品と言うしかありません。
ショパンやリストを演奏する時のデモーニッシュな、力強い打鍵とはがらりと趣を異(こと)にするホロヴィッツの演奏。なでるようなタッチで、シューマンの曲をやわらかく織り上げてゆくのだなあ。そのやわらかなタッチと夢幻的な表情が、とりわけ見事に表現されていた演奏として、私は『クライスレリアーナ』を挙げます。要(かなめ)となる「第2曲」を筆頭に、生き生きとして、変化を付けたピアノの表現のチャーミングだったこと。目の前で、素敵な魔法を見せられたみたいな感じ。この曲で、こんなにわくわくと楽しませてくれるピアニストもいないでしょう。
1962年〜1969年にかけて、ホロヴィッツ58歳〜64歳の録音。
音楽の魔術
わたしは最晩年のホロヴィッツを実際に見たことがある。東京での演奏会はチケットが高価だったことはよく覚えているが、まず、80歳を超えた人間があんなにピアノという楽器を優雅に弾きこなすことに驚いたし、あの日の演奏会は、おそらくゼルキンのリサイタルや神奈川県民ホールで聴いたテンシュテットのヴァーグナーと並んでわたしの音楽体験に大きな影響を与えている。
こんど、このホロヴィッツのシューマンを聴いていて、シューマンの音楽、とりわけ、鍵盤音楽には、シューマンの精神世界の脆弱な姿や、柔らかい音楽にたたずむ闇の濃さが描かれた音楽があり、こうした音楽をリヒテルは見事にこなしているし、ハスキルはシューマンの音楽を弾くとそこにシューマンの脆弱さへの共感を音楽に醸しだしていた。で、ホロヴィッツはというと、これはわたしの想像だけれども、もし、シューマンがホロヴィッツのこの演奏を聴いたとすれば、狂喜しただろうし、なにより、この男はおれの音楽を完全に理解しただろう、そんなふうに思うのではないか。そうわたしに納得させるほどにこのシューマンは素晴らしい。ここには名人の圧倒的なフォルテがあり、悲しみと情愛が横溢したようなテンポがあり、とりわけ、「アラベスク」の夢幻な世界は今後ピアノの世界でこの極点に達する奏者がでてくるのかわからないほどに、感情が、シューマンの恐ろしいまでの静寂が溢れている。わたしはホロヴィッツが20世紀最良のピアニストであると考えるし、それに、彼の弾くショパンなどあまり好きでないものもあるが、こんなシューマンを聴くことができるのは耳福であるというほかにはないだろう。
ホロヴィッツの「子供の情景」
ホロヴィッツは20世紀を代表するピアニストである。レパートリーは広くバロックから現代物まで及ぶが、とりわけ得意としていたのはロマン派のピアノ曲である。ショパンやシューマン、リストなどの演奏ではその超人的技巧、魔術的な音色の変化、怒涛のオクターブ、爆発的なフォルテ、巨大なスケールなど、ホロヴィッツの個性を存分に発揮している。これらのホロヴィッツの特徴は一方で、「偉大なピアニストであるが、偉大な芸術家ではない。」というような評価をされたこともあったという。また、ホロヴィッツのベートーヴェンの演奏はそれほど良くないという評価もされていた。これらによってホロヴィッツは単なるヴィルトゥオーゾにしか過ぎないという誤った先入観にとらわれてしまっている事が多いのではないだろうか。しかし、ここに収められている「子供の情景」を聞いて欲しい。「子供の情景」は技巧的には比較的平易だが、芸術的に表現することは大変難しいといわれ、ピアニストの試金石ともいわれる作品である。ホロヴィッツはこの曲を持ち前の音色を存分に用いて、柔らかく、大変魅力的に表現している。特に「トロイメライ」はまさに夢見るような美しい演奏である。決して子供らしい演奏ではないが、大人がもう戻ることのできない子供時代を夢見るような愛らしさと幻想性が全体の雰囲気として満ちている。ブレンデルもホロヴィッツの「子供の情景」を絶賛していた。この演奏だけでもぜひ聴いて欲しい。特に現代の大人たちに。
聴きやすいシューマン
シューマンの曲は難解なものが多いが、ホロヴィッツの解釈、演奏が素晴らしいせいか、とても聴きやすく感じました。技術ではない、訴えかけてくる何かがこのCDにはあります。シューマンの想い?
大人の世界
シューマンは難しい。シューマンを愛するということは、自分のうちに様々な矛盾を抱えながらも、結局それが人間というものなのだと受け入れること。シューマンは大人向けの作曲家だと思います。
特にクライスレリアーナは、ただ激しいとか情感を込めるとかでは説得力を持たせられません。ともするとお互い全くの別人の様に見える8つの性格が、実はただ一人の人物に由来する事を把握した上で、聴き手にそれを納得させなければならないからです。それが出来ないと、ただの支離滅裂な小品集になってしまいます。
ホロヴィッツはシューマンの複雑な性格を完璧に理解し、身震いするほど深く静かに掘り下げて見せてくれます。ホロヴィッツのクライスレリアーナが素晴らしいのは、決して単に技術的にうまいからではありません。彼自身が非常にシューマン的な性格をもった人間で、シューマンに心底シンクロ(共感)しているのが実感できるからです。
最高のシューマンだと思います。
シューマン:交響曲全集
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ポリドール ポリドール ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
バーンスタインのシューマン
僕は辛い時期にシューマンの2番を聴いて震えるような感動で
元気をもらっていた時期があります。
そのときの演奏がこのバーンスタイン/VPOの盤です。
個人的な経験もあって贔屓目ですがこの演奏が一番好きです。
他の有名な演奏(セル、サヴァリッシュ等)を聴いてみると
バーンスタインの演奏とはかけ離れたモノがほとんどでした。
終楽章など遅めのテンポですが感情豊かなで熱のこもった演奏が忘れられない。
刷り込みのせいか他の演奏ではアッサリしすぎてあまり感動できませんでした。
やはり自分はこの演奏だけは神がかっているように思えます。
楽曲の真価を問う演奏
シューマンの交響曲についてまわっていた野暮ったい印象を完全に払拭してくれた快演。
ここでバーンスタインがウィーン・フィル引き出しているサウンドはダイナミックな振幅を持ちながらも常に透明感を保っており、バーンスタインがこの作品に抱いている想いをパーフェクトにビジュアライズしているのではないかと思われるほど素晴らしい。
もちろん演奏の内容は言うまでもない。それぞれの音楽素材はどれも丁寧に歌い込まれて豊かな表情を見せる。しかしセンチメンタルな表現に陥ることは決してなく、まさにロマンティクの化身とも言えるシューマンの魅力を存分に味わせてくれる。
シューマンの作品に馴染みがない方は、ぜひともこの演奏に接して管弦楽曲作家としての彼の魅力に触れてみてほしい。
シューマン:幻想曲&幻想小曲集
アルゲリッチ(マルタ) BMGインターナショナル BMGインターナショナル アルゲリッチ(マルタ)
あぁ、幻想の世界よ!!
アルゲリッチの指から紡ぎ出される美しい音・・・。その、音を目をつぶって、聴くと、夕べの色が見える・・・。情熱的な飛翔!!私はこの2曲だけ好きなので、この2曲について書くが、夕べは滑らかに紡ぎ出される音の数々、飛翔は情熱に躍動するシューマン!!と私はこの曲から、感じ取っている。聴いて欲しい盤です。
シューマン:子供の情景/森の情景
カツァリス(シプリアン) ワーナーミュージック・ジャパン ワーナーミュージック・ジャパン カツァリス(シプリアン)
豊かになる
シューマン「子供の情景」ホロヴィッツの演奏が有名だが、音質が悪いのは皆の知る所。で、86年デジタル録音のカツァリスの演奏:美しい。
多くの困難な作業をしてきただけの事はあって、深い曲の解釈は、自然が奏でる数々の音風景に等しく、ときに小鳥のさえずりの様に、小川のせせらぎの様に、小風のささやきの様に、優しく 知らないうちに通り過ぎるが、時に 嵐や 小雨 濁流 曇り・・・ といった、立止ったり 沈思黙考したり、注視したりする面も しっかり 表現されている 素晴らしい 演奏だ。心身が豊かになるようだった。
欲を言えば、もう少し 重低音が響いて欲しかった。最低音部のパートが ハッキリはしているが 物足りなく思ってしまう。だからと言って、高音部がハッキリし過ぎていて 棘棘した演奏でもない。多分 そこを充足すると シューマンの意図を逸脱してしまうのかもしれないが。ルイサダ(ジャン=マルク)のような癖のある「子供の情景」も聞いてみたいなぁ。
そういう意味ではカツァリス演奏のショパン「ワルツ」とは全く違った雰囲気のCDだった。
使用ピアノと相性Good!!
この録音にはカツァリス特注のマーク・アレンというピアノが使われていますが、このピアノの音色がなんとも美しく音が深いく、音に伸びがあり他のピアノでは出ない音がします。このピアノで他の曲も録音していますがこのアルバムに入っている曲にマッチしていてこれらの曲のよさを引き立てています。カツァリスもいつもの隠れているメロディを浮き立たせたり、即興性も少しありますが、この演奏は心に染み込んで、一回聴いたら頭から離れなくなります!特に森の情景がすばらしい。ストーリー性をうまく表現して最後の「別れ」は泣けます…。カツァリスのこの名演、絶対おすすめです!
リヒテル・イン・イタリー~シューマン:蝶々、ピアノ・ソナタ第2番、他
リヒテル(スヴャトスラフ) EMI MUSIC JAPAN(TO)(M) EMI MUSIC JAPAN(TO)(M) リヒテル(スヴャトスラフ)
圧巻のシューマン
緊張感と迫力漲る演奏は、流石リヒテルとしか言いようがない程、素晴らしいものです。
それだけに、(ライブ録音のため)演奏中に何度も聞こえる大きな咳がかなり気になってしまいます。
ライブ録音ではある程度目を瞑る必要があるかと思いますが、この咳の多さでは落ち着いて聴けません。その点だけが残念です。
迫力です!
自分がピアノソナタ2番を練習するにあたり、軽い気持ちで購入しました。
ライブ録音なので音はそれなりでしかありませんが、ライブならではの臨場感とテンションが素晴らしいです。
特にソナタが凄くて、ロンドまで聴き終わった時は鳥肌でした。
あまりにも凄過ぎて練習のお手本にはできません(笑)が、
もしかしたらシューマンはこんな風に演奏して欲しかったのかも…と思いました。
シューマンが好きな人には、ぜひ聴いて欲しいです。
シューマン:交響曲全集&「マンフレッド」序曲
サヴァリッシュ(ヴォルフガング) EMIミュージック・ジャパン EMIミュージック・ジャパン サヴァリッシュ(ヴォルフガング)
シューマンの交響曲全集としてはスタンダードか
シューマンの交響曲全集としては、スタンダードかもしれない。非常に良い演奏、録音だとは思う。
しかし、どうも、真面目すぎて、個人的には好きになれない。シノーポリ、バーンスタイン、はたまたノリントンあたりのシューマンのほうが、どうもいきいきしていて好きである。
端正さと情熱
サヴァリッシュさんの演奏は句読点が明瞭で、「きちっ」とした印象をいつも受ける。N響でもつとに有名であるが、情緒に流されない厳しさの残る演奏は、音楽家のそれと言うよりは、敏腕法曹の論理の冴えこそを感じさせる。
この演奏は、一つ一つの音に対する妥協することのない硬派で愚直な丁寧さに加えて、指揮者40代の若々しさ、情熱がみなぎっている。「よっと」さんの指摘されるように、ティンパニーの音にも、金管楽器の強音にも、「サヴァリッシュさんは、こんなに熱い演奏をするのか」と驚かされてしまった。しかしそれは決してうるさい、ということではない。一つ一
つのフレーズが言葉を持って、意味を持って聴く者に語りかけてくる。
シューマンはどちらかと言えば小品の作曲家と評されがちな傾向があるように思う。また、残した交響曲群も鳴りが決して良いとは言えないそうで、どちらかといえば不器用な印象がある。サヴァリッシュさんとドレスデンは、真摯にこれらの楽曲と対峙し、シューマンの声に耳を傾け、一つ一つを天上の作曲家に確認しながら、端正に、そして丁寧に演奏を作り上げているように思う。
シューマン:交響曲第4番
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ポリドール ポリドール ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
聴かせてくれるシューマンの交響曲4番
フルトヴェングラーの指揮によるシューマンの交響曲4番です。
ライブと違い、スタジオで録音されているので、熱狂感はありませんが、隅々まで指揮が光っています。
曲自体も、フルトヴェングラーの残した名演として昔から有名な演奏のCDですが、他の市場に出ているシューマンの交響曲4番のCDの中でもいまだに秀逸さを見いだせる一枚ではないでしょうか。
お勧めの一枚です。
これはシューマンではない
名盤という定評が高いが、これはシューマンを素材にしたフルヴェン節全開の「名演奏」というべきだろう。
シンコペーションを主調としたシューマン的なリズム、本来ならば小編成の室内オーケストラによって初めて生かされるシューマン的音色の微妙なニュアンスは、すべておどろおどろしいフルヴェン節によって塗りつぶされてしまっている。
ここではシューマンのスコアはあくまでもフルヴェン節の素材でしかなく、そう割り切って聴くならば、これは確かに一世一代の「名演奏」といえるだろう。
やはり名演!
フルトヴェングラーによるスタジオ録音アルバムの中でも、シューベルトのグレイトと並び、ベストの1枚に数えられることの多いアルバムです。
そういって聞くからでもありませんが、情感たっぷりに鳴るオーケストラ−とりわけ弦楽器の響き−。曲の最後に向かって、高まる高揚感。そして、楽器同志の響きあい。やはり、どの1音1音を取っても、素晴らしいといわざるを得ない1枚だと思います。
モノラルですが、音も良好で、フルトヴェングラーらしい指揮を味わえる1枚でもあり、フルトヴェングラーを聞きたいと言う方には、有名なベートーヴェンの第9あたりではなく、こちらから手に取られるのも良いのではないでしょうか。
僕もフルベンじゃこれが一番好き・・・
基本的に好きな指揮者なんだろうけど、ちよっとね・・・ってとこあるよな。
パーフェクトにのめり込める指揮者っていなくない?
近いんだけどな・・・
でもこれはいい!
良好な録音で堪能できる名演
モノラルですが、モノラルと感じさせない音質で、
この奇跡の名演が堪能できます。スッキリした透明度の
ある音ですし、モノラルを避けている方でも満足いただける
のではないでしょうか。
巨匠フルトヴェングラー指揮によるシューマン4番と
マンフレッド序曲は、本当に細かいところまで繊細な神経が
ゆきとどき、ダイナミックな演奏と相まって、シューマンの
作品音源数多あれど、これを看過しておくことはあり得ない
でしょう。名曲であり、名演です。
シューマン:ピアノ協奏曲&ヴァイオリン協奏曲
クレーメル(ギドン) アルゲリッチ(マルタ) ワーナーミュージック・ジャパン ワーナーミュージック・ジャパン シューマン
ヴァイオリン協奏曲はいい
アルゲリッチのピアノ協奏曲はテンポをめちゃくちゃに動かしてとても聞けたものではない。第一楽章第2主題の導入部だけは少しいいが、本人も何が弾きたくて弾いているのか? 終結部は最悪。自己陶酔にひたっているだけの演奏だ。
ギドン・クレーメル+アーノンクールのヴァイオリン協奏曲は音色も克明さもすばらしい。こちらだけでも買う価値あり。
ヴァイオリン協奏曲はいわく付き
ピアノ協奏曲が1992年7月、ヴァイオリン協奏曲が1994年7月いずれもライヴ録音。
まずピアノ協奏曲の方だがアルゲリッチにとっては1978年のロストロポーヴッチ+ナショナル響との録音についで2回目の録音。おそらくクレーメルが録音した大傑作モーツアルトのヴァイオリン協奏曲全集のアーノンクールの演奏が気に入って録音したくなったのだと思う。実際この演奏は1回目より遙かにすばらしいものとなっていてアルゲリッチの目論見は成功したと言えるだろう。
ヴァイオリン協奏曲の方はご存じの方もいらっしゃると思うがいわくつきの曲である。1853年9月下旬から10月初旬とわずか2週間程度で作曲されたこの曲はヨーゼフ・ヨアヒムの要請を受けてつくられたが、彼はこの曲を封印し、クララ・シューマンは「決して演奏してはならない」と家族に言って聞かせていたらしい。1937年11月26日にゲオルク・クーレンカンプの独奏、カール・ベーム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が初演だが、クーレンカンプ曰く「シューマンの自筆譜のままでは演奏不可能」として、自身が大幅に書き換えた版によるものだったのだ。しかし、これにユーディ・メニューインが反論。オリジナルで演奏し「自分こそが真の初演者」と宣言したという経緯がある。
クレーメルはそういうった過去の事象を全部流してしまうように黙々淡々と弾く。なかなか面白い作品だ。
皇帝と女王
ベートーベンの5番「皇帝」に対して、シューマンのピアノ協奏曲は「女王」とも呼ぶ人もいる・・・・。という言葉にのって購入しました。ピアノはアルゲリッチ、ヴァイオリンがクレメール、指揮がアーノンクールでこの価格とくれば、勢いでつい・・・。シューマンらしいロマンチックで詩情にあふれた2作品です。とくにピアノ協奏曲の第一楽章はアルゲリッチらしい奔放でいて、ロマンの香り漂う名演奏だと思います。
シューマン:ピアノ・ソナタ第2番/シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番
ペライア(マレイ) ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル ペライア(マレイ)
イメージが変わりました。
素人シューマンファンの意見です・・・シューマンといえば幻想的でロマンティックなところが好きなのですが、このソナタは情熱的で、初めて聴いたときは「本当にシューマン?」と思ってしまいました。聴いていると、音使いなんかはシューマンぽさが出ていますが。こういうシューマンもいいですね。
シューマン:謝肉祭
ケンプ(ヴィルヘルム) ユニバーサル ミュージック クラシック ユニバーサル ミュージック クラシック ケンプ(ヴィルヘルム)
この演奏が残されたことに感謝します。絶対に廃盤にしないでほしい。
これまでクライスレリアーナはホロビッツだと30年も思ってきたのですが、間違っていたことがわかりました。シューマンはこんなにもロマンチックだったんです。はじめてシューマンが分かった気がします。ケンプの温かい音、愛情に溢れた細やかな表現、抑えた感情の中に立ち上る精神の気高さ、胸がいっぱいになります。ドイツ系の作曲家のロマンチシズムはやはりケンプだったんですね。ちなみに、ケンプの弾いているシューベルトの4つの即興曲もルプーとは全く違って、シューベルトの晩年の哀愁を感じさせ心に滲み入る演奏です。
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