セリー主義
オムニバス(クラシック) ポリドール ポリドール ブーレーズ
美しく、激しく、どこか切ない
わからん!
いえ、音楽がわからないのではないのです(いや、わかってないのも事実ですが)。こういうものを「いい」と思って喜んで聴く自分がわからない。
ブーレーズのピアノ・ソタナが特にいい。シェーンベルクよりいい(いや、別のよさがある、というべきか)。
セリーでつくった曲なのに、なぜシェーンベルクとブーレーズで違いが出るのか、それも不思議。セリーで個性は出ないと思っていたのだが、それがそもそも間違いなのかもしれない。
それにしても美しい。この美しさはいったいどこから来るのだろうか。
う〜ん、わからん。わからないから、ただ音楽に身をゆだねていることにしよう。
ちなみに我が家では、妻のいるところでこのCD(に限らず、現代音楽はすべて)をかけることは禁じられています。
KONTAKTE
Wergo Wergo Karlheinz Stockhausen
ドイツの作曲家カールハインツ・シュトックハウゼンのキャリアにおけるアイロニーのひとつは、音楽に対する彼のラディカルなアプローチの仕方――かつてはもっとも難解な前衛主義の極みであった――が、フィルターを通してポピュラー文化になってしまったことである。この電子音楽の理論的なパイオニアの影響は、ビートルズのスタジオ実験にも及び(とくに「サージェント・ペッパー」に顕著)、今日のテクノ・レコードのサンプリングにもまだ聞き取ることができる。
新時代を画した作品「コンタクテ(接触)」(1959~60年)では、聴覚体験の勇ましくも新しい世界が導入され、伝統的な音楽では展開が線的に流れるが、それに代えて、より大きな文脈とはかかわりのないそれぞれ特定の音楽的身振りの「瞬間(モメント)形式」――シュトックハウゼンが“現在”の正当性に意識を集中するときのキャッチフレーズ――という概念を重視する。彼は純粋に電子音だけの作品という独創的な考えを思いついたが、このセカンド・ヴァージョンでは2人の生身のプレーヤー(ピアニストと打楽器奏者)が加わって、あらかじめ録音された一連の周波数と交流、つまり“接触”する。
第一印象では、「コンタクテ」は35分間にわたって続く意味不明の混沌とした騒音としか思えないかもしれない(もっともこれは、逆説的に聞こえるかもしれないが、非常に高度のレベルまで構想が練られているのである)。理論は忘れて、音楽に科学的客観性という威信を付与するといった非現実的な夢は忘れて、ただひたすら、げっぷ音やガーガーいう音、ブーンという音など、電子的な音の流れに耳を傾けてみよう、そうすれば終末部にくるころには、それらの音も穏やかな雲のようなもやに変わっていることだろう。それは目の覚めるような音風景であり、現代音楽における革命のとりわけ重要な時期に関するドキュメントである。(Thomas May, Amzon.com)
凄いかっこいい!……けど?
この時代にこの音で作品を発表した勇気、技術はすごい。
けどさぁ、こんな事言ったらアレだけどさ、現代では、誰でもこれににたもの作れちゃうよ?
安っぽいシンセとピアノとレコーダーがあれば誰でも作れちゃうんじゃ?
(ハッ! 言ってはいけない事を言ってしまった!)
現代音楽って、ブーレーズが言ってたことだけど、大衆に理解されないことに意味があるんだってね。
確かに現代でも、大衆にはなかなか理解されない音楽でしょう。
でも、現代、その大衆は誰でもこれぐらい作れるんじゃ?
適当にやってもそれらしくなるんじゃ?あと、それらしい理論と楽譜が書けりゃ。
返って大衆に支持されまくられているモーツァルトやベートーベンの音楽なんか、現代でも大衆には作り出すことは出来ませんぜ。
一体どういうことなんだ。
あぁ……、前衛のばか。
不可思議な美しさ
・SF映画のサウンドトラックになりそうな電子音楽で、不可思議な美しさ。好奇心が刺激され、何度も聴きたくなる魔力がある。
・“Kontakte”とは、「楽器による音群と電子音群のコンタクト」などを意味している。
(付記1)ビートルズの”Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band”のジャケットにシュトックハウゼンが登場している。推薦者はポール・マッカートニー。”Strawberry Fields Forever”のメロトロンは彼の案で、シュトックハウゼンの影響との説がある。1942年生まれのマッカートニーは1966〜1967年には24〜25歳で、相当な知識欲と吸収力を示している。レノンにもシュトックハウゼンの影響がしばしば指摘される(“Revolution 9”など)。
(付記2)他の音楽と対比するというのはあまりいい聴き方ではないことを承知で言うが、私がまずこれを聴いて連想したのは、ローリング・ストーンズの”2000 Light Years From Home”。
“感性”が聴こえる
20世紀のクラシック現代音楽家は多くの場合、“美”を放り投げたけど、「音程の数学的秩序」というアリバイにはむしろ深くこだわっていたふしがあります。
「どーだ。物凄く気持ち悪いだろう。でもコレは2重フーガになってるんだぜ」、的な。
シュトックハウゼンもその一人ではあります。(楽譜見ると、そんなことまで決めてあるのかと、ぞっとします。)
しかしこの人には、“感性”とか“センス”とか、クラシックの人たちが多くの場合とてもいやがる曖昧な言葉でしか言い表せない、独自のカッコよさがあります。(たぶんそれが、今のテクノアーティストにも繋がる一因だと思います)
もはやどうやって作ったのか見当もつかない豊かな電子音響に、差し込むように「ガッ!」とピアノが一瞬轟く。サンプラーどころか、アナログシンセも無いような時代だったはずだというのに。
かっこいいです。
聴いてて飽きません。
若い人に「昔の電子音楽を何枚か教えて」と尋ねられたら、必ず薦める一枚です。
前衛的
まさに今日のプログレ音楽家たちに影響を与えた音である。
ただ、やはり一般大衆には理解できない仕上がりである。
彼独自の世界を披露していて素晴らしい。
ただ、もう少し、一般大衆に聞き入れられる仕上がりだと、なお良し。
ケージ:エレクトロニクスとパーカッション
ニューハウス(マックス) ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル ニューハウス(マックス)
ケージをして「素晴らしいドラマー」と言わしめたほどのニューハウス
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Stockhausen: Stimmung
Karlheinz Stockhausen Hyperion Hyperion
現代曲と言うより古代の魔除け音楽みたいだ。
このCD、現在市場には出回っていない。イギリス・ハイぺリオン盤、国内盤は出てないと思う。不思議な内容だ。長々と70分間呪文を唱えているみたいだ。オーディオ評論家「長岡鉄男氏のLP外盤A級セレクション」の評に「CDが裸足で逃げ出す超LP、音楽は呪術的な力が邪神世界へ誘う」とある。また、普通の方は買わない様に、買う時は魔除けをしてから‥とも書いている。面白い音楽??だ。人間の声がこれ程までにリアルに録れたものは無い、とのことであるがこれはCDなのでLPレコードとの「差」は今となっては不明。
どこまで本気なんだか・・
ゲンダイオンガクの怪物シュトックハウゼンの合唱集(というのかな?)。世界中の神様の名前をひたすら唱えるというスゴイ歌詞だ。われわれに親しみのある名前としては、「ん~」とひたすら歌ったあとで、突然「ブッダ」とぽつりとつぶやいたりするのがある。
はっきりいって怪作だ。どこまで本人が真面目に作曲したのかわからないところも無気味である(おそらく大まじめなのだろう)。シュトックハウゼンの音楽好きのかたにはいいだろうが、一般にはとてもお勧めできる代物ではない。ただし、とても面白い。
Stockhausen: Helikopter-Quartett
Disques Montaigne Disques Montaigne Karlheinz Stockhausen
シュトックハウゼンの夢
シュトックハウゼンがある日見た夢を実現させちゃった,ということで,演奏方法,常軌を逸しています.
・弦楽四重奏の各人が4台のヘリコプターにそれぞれ乗り込んで飛び上空で演奏する.
・各人,各機に楽器,声,プロペラの音を拾うためのマイクが一つづつ装備されている.
・4台それぞれについて,楽器の音がプロペラの音よりわずかに大きく聞こえるよう演奏がlive mixされ,地上の4台の巨大スピーカーによって実況放送される.
・その際ヘリコプターは生音が聞こえないように十分上を飛ばなくてはならない.
もっとも,このCD自体はヘリコプターでのライブ録音ではなく4つの部屋を使ったスタジオ録音です.
プロペラ音が期待よりちょっと軽かったのですが,弦楽四重奏曲としてもしっかりしています.
シュトックハウゼンの作品にしては聴きやすく物足りなさを感じる人もいるかもしれません.
個人的には,ぼーっと聴いてたら実際白昼夢を見ているような気分になれて好きです.
Stockhausen: Aus dem sieben Tagen
Harmonia Mundi Harmonia Mundi Karlheinz Stockhausen
Stockhausen: Mikrophonie 1&2
Sony Classics Sony Classics Karlheinz Stockhausen
Stockhausen: Mantra
New Albion New Albion Karlheinz Stockhausen
ドビュッシー:交響詩「海」
ラトル(サイモン) EMIミュージック・ジャパン EMIミュージック・ジャパン ラトル(サイモン)
色彩感豊かな音色。
交響詩「海」は、ドビュッシーの楽曲のなかでも色彩感に富み、
その美しい和声とメロディは多くの人の耳に適うと思う。
曲の楽章に付された題と曲の作風がここまで合致している作品はなかなかない。
ラトル指揮のベルリンフィルは少々大味な気がしないでもないが、
豊かで安定感のある響きを聴かせてくれる。
飛天遊/松下功作品集
オムニバス(クラシック) フォンテック フォンテック 松下功
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